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アニメの感想とか考察とか。

魔法少女育成計画 circle of lifeの感想

次の記事はアニメ4話の感想だって氏も思ってたよ。でもまほいくスクールカレンダーが届いてしまったもので読了即感想あげることにしました。行動力には自信があるシンク氏

 

 

正月と亀

七谷さん家のお話です。テプセケメイの一人称視点で話が進んでいきます。クリスマスから正月にかけてのしょうもない話です。かわいかった。

テプセケメイ、元が元だけにモノローグが哲学的で良いです。テプセケメイの一人称視点の短編もっと欲しい……。短編でボケをかます度に好感度が上がっていくテプセケメイですが、正月と亀は珍しくテプセケメイの知的な部分で好感度上がりました。魔法少女になったことで知識を手に入れられるようになったテプセケメイ。そしてテプセケメイは知識を財と捉えているのがこの短編で明らかになりました。

やはり外で調べた方が家の中にいるよりも稼ぎが多い。

ここ。知識のことを「稼ぎ」と表現しています。つまりそういうこと。氏も昔亀を飼っていましたがあの亀も人間になったら知識を得ることに喜びを覚えるのかなーとか思ってしまいます。

まほいくは生々しい下ネタをぶち込んでくることがたまにありますが、この正月と亀は下らない下ネタで締めましたね……これもテプセケメイの無知が為せる業です。がんばれマナさん。

 

魔法少女のいないお花見

ネタバレです。先に言っておきます。いるじゃん魔法少女!N市の子ほぼ全員!

ハイパーインテリジェントプリンセスニート魔法少女ルーラになる前の、地方に飛ばされてきた高飛車OL木王早苗さんがお花見の場所取りを頑張るお話でした。もうひとりのニート魔法少女とはご対面できなかったみたいですね。残念。いや妥当。

アニメ4話のアバンで「なんで早苗ちゃんお花見してんの」と思った原作読者は少なからずいるでしょうが、この短編を読んだら全てが繋がります。繋がりました。芸が細かい。

ルーラもとい木王早苗さんは周りを見下しながら生きてきた秀才という一面もあり、どちらかというと「頭おかしい魔法少女」にカテゴライズされがちです(氏もそうでした)。が、この短編を読んでルーラかわいいという感情に芽生えました。なぜかというとですね、木王早苗さん、亜柊雫くんを見て「ああいう彼氏が居たらなあ」って思ったり亜柊雫くんとイチャコラしてる羽二重奈々さんを見て「は~~~世の中クソ。マジクソ。理不尽」って思ってたりするところがね!あぁ木王早苗さんも根っこは普通のOLなんだなと思わせてくれました。以上。

 

ビーチのお姫さま

うおお……ピュアエレメンツがピュアにエレメンツしてた頃の話だ……。

プリズムチェリー加入前のピュアエレメンツが大好きです。プリズムチェリー加入後のピュアエレメンツも大好きです。まほいくにおける魔法少女チームの中で一番好きです、ピュアエレメンツ。

タイトルの通りピュアエレメンツが海に行くだけのお話です。インフェルノがビーチバレーではしゃいで、デリュージがそれに付き合わされて、クェイクがナンパされて、テンペストがいい子っぷりを見せるだけのお話です。それだけなのに尊い。ピュアエレメンツが普通の女の子してるだけで尊い。幸せなピュアエレメンツの活動をもっと見たいというのが氏の本音ですがあさりちゃん先生が「JC魔法少女ズとピュアエレメンツは魔法少女歴が短いから話書くのが難しい」と直々におっしゃってくれたので、この短編は激レア短編なんだと思います。偶然買えてしまった幸せを噛み締めます。それでもやっぱり氏はピュアエレメンツ短編がもっと読みたい…………………。

 

ペチカ、秋の味覚を想う

あまり多くを語られない不遇なペチカチームの短編です。これもまたレアな短編かもしれません。

チーム内での発言権が江戸時代における百姓以下のペチカさん。コミュ障でないことは明らかなんですが、自分に自信が無く控え目な性格の恋する乙女です。某脱毛症が追い求める「正しい魔法少女」になり得る数少ない魔法少女でした。で、そんなペチカさんがチーム内不和をなんとかしようと考えた結果不意に出てしまった声が

「そういえば」

「そういえば……ええと……ゲームの中は季節がないんです、かね」

「ゲームの外は秋だけど……ここは……その……殺風景……ですよね」

「秋といえば……食欲の秋とか……」

このセリフです。わかる、わかります。グルメ=コミュニケーションと言われるように(言われない)、美味しい食べ物を知りそれを共有できることはコミュ力の一つの形なんですよね。そうでもないか。ビジネス場面でも「天気の話」の次に手っ取り早く場を繋げられる話題なんじゃないかな。氏も話題なくなったらとりあえず食べ物の話するよ。コミュ障かよ。

話を戻します。そんな話題をペチカに振られて、リオネッタは「土瓶蒸し……」と、那子は「マロングラッセ……」と、クランテイルは「炒り鶏……」とだけ言います。意味深な三点リーダだ。

そうです、三人ともそれぞれの料理に苦い思い出があるんです。リオネッタは裕福だった頃を思い出し、那子は顔に落ちてきたイガグリを思い出し、クランテイルは知らぬ間に締められたうえ自らも美味しく頂いてしまった鶏の幸を思い出し、感傷に浸りながら「秋の味覚」としてそれらを挙げます。リオネッタとクランテイルは確かに苦い思い出ですが那子に関してはただのギャグですね……?

そんな暗い過去があるとは露知らず、ペチカは三人に喜んでもらおうとその料理を作ろうと思い立ちます。かわいい。その結果が「炒り鶏おにぎり」「土瓶蒸しおにぎり(弟君からはお茶漬けじゃね?とツッコまれていました)」「マロングラッセおにぎり(!)」です。マロングラッセおにぎり。その発想はちょっと。でも『チェルナー・クリスマス』で少しだけ語られたペチカもとい建原智香ちゃんとその弟、智樹の姉弟仲の良さがこの短編でさらに濃いものになりました。建原姉弟ほんとうに微笑ましい。

 

それぞれのタイトルの通り冬→春→夏→秋と四季を舞台にした短編が収録されたまほいくcol。episodesおよびepisodesφみたいにシリアス短編が挟まれていなかったのでとても楽な気持ちで読めました。シリアス短編読むのにはちょっと覚悟要るよね……あとJC魔法少女ズとか旧式魔法少女が出てくると胃が痛むよね……。

魔法少女のいないお花見の項にも書きましたが、アニメ4話にこの短編のネタが出てきています。それくらい芸が細かく、制作側の愛が感じられるアニメ魔法少女育成計画。みんなも見よう!見て!お願い!

 

明日はMXでアニメの5話です。多分ハードなんとかアリなんとかが活躍するはず……活躍。web次回予告でねむりんに「次回は○○が活躍するみたいだよ~」と言われると死ぬんじゃないかとか言われてますがまぁ大丈夫です。はい。いやー5話が楽しみだなー!その前に4話の感想書かないとなー!